ガイドラインは、指針や指標、方向性を示すものです。
そして、臨床工学技士に関係するガイドラインは数多くあります。
ガイドラインの内容を知っておくことは、患者の安全だけではなく、
法的に自身を守ることにもつながります。
今回は、臨床工学技士のスタートラインとして、最初に知るべき5つのガイドラインを紹介します。
「維持透析ガイドライン:血液透析処方」
監修:一般社団法人 日本透析医学会
発行年:2013年
内容要約
維持血液透析ガイドラインは、各患者にあわせた治療計画のアプローチ法がのっています。
ガイドラインに従った治療計画は、日本透析医学会の統計調査にもとづいた方法であり、
患者の生命予後に影響します。

患者さんは性別や体格など、それぞれ違う特徴を持っていますよね。
だから、それぞれの患者さんに合わせて治療内容が調整されるんですね。

維持血液透析ガイドラインには透析治療の基本的な要点がふくまれ、
患者の安全と治療の効果に関する指針が示されています。
「2016 年版透析液水質基準達成のための手順書 Ver 1.01」
「2016 年版透析液水質基準達成のための手順書 Ver 1.01」
監修:一般社団法人 日本透析医学会
発行年:2017 年
内容要約
手順書には、各施設で透析液をモニタリングし、高純度の透析液を調整する方法がのっています。
具体的には、水質のモニタリング方法、浄水システムの保守、透析液の調製手順などです。

透析液の純度が低いとどうなるの?

血液透析で、患者から老廃物と余分な水分がうまく取り除けなくなります。
手順書に従って透析液を作ることで、患者の安全と治療品質を守れます!
「医療機器を介した感染予防のための指針」
監修:日本臨床工学技士会 医療機器管理業務検討委員会
発行年:2016年
内容要約
指針には、さまざまな医療機器の消毒方法がのっています。
医療機関では、感染症をもっている患者に対応することも少なくありません。
そのため、医療機器は使用後に感染予防のため消毒が必要になります。

機器に汚れが残っていると、感染の拡大につながりますよね。

この指針の目的は、2次感染を防ぐことです!
臨床工学技士は、医療機器の消毒方法に関する知識が必須です。
「医療機器安全管理指針 第1版」
監修:日本臨床工学技士会 医療機器管理指針策定委員会
発行年:2013年
内容要約
指針には、医療機器を安全に管理する体制作りがのっています。

安全に管理する体制作り?
臨床工学技士が行う安全管理として以下の方法があります。
- 医療機器の定期的なチェックやメンテナンスを行い適切な動作を維持する。
- 医療機器のただしい使用方法の研修を行う。
- 医療機器の安全使用の情報をいち早く取り入れる。

医療機器の信頼性と安全性は高いことは、患者や医療従事者を守ることにつながります!
臨床工学技士のためのPL法Q&A
監修:日本臨床工学技士会 PL法対策委員会
発行年:1995年
内容要約
臨床工学技士のためのPL法Q&Aには、PL法(製造物責任法)と臨床工学技士に関連する項目について
Q&A方式で回答されています。
具体的には、以下のような項目が回答されています。

- 病院は医療機器の定期点検を義務づけられるのでしょうか?
- 耐用年数が過ぎた機器が原因で事故が起きた場合、誰の責任ですか?
- メーカーから修理済みで戻ってきた機器の事故に対しメーカーの責任は?

臨床工学技士は、医療機器の保守点検がメインの仕事です。
医療機器の製造者としてでなく、改造者として関係があります。
まとめ
臨床工学技士の最初のステップとして、ガイドラインを理解することは非常に重要です。
論理的に説明する知識もつき、自身を守ることにつながります。
この機会にさまざまなガイドラインに目を通して、業務に活かしてみてはいかがでしょうか?



コメント